マキを主体とした土器の野焼きは、火の性質をよく知る縄文人には簡単なことだったでしょうが、たき火をしなくなった現代人にはちょっとむずかしいかもしれません。
しかし、あくまでも本物志向。みなさんもチャレンジしてみましょう。
1 準備
野焼きは良く乾いた場所で行う。燃料は乾いた雑木(ナラやクヌギ)がベスト。
参考
割りマキ(縄文人は?)はホームセンターでも販売されている。
2 野焼き
縄文野焼きの土器の置き方は、@最初は立てて焼き、最後に倒して底を焼く方法と、A最初から横にねかせて焼く方法がある。ここでは@の方法で説明する。
(1)マキの周りに土器を置きゆっくりあぶる
ワザ
野焼きは、はじめに急激に温度を上げないのが割れない一番のコツ。まんべんなく熱を受けるように時々土器を回してあげよう。
観察
色が変わってきたら温度が上がってきた目印。本焼きに入ろう。
注意
乾燥した土器を持ち運ぶときは、壊れやすいので細心の注意を。貼り付けなどが取れやすい。
(2)土器を中央に並べ、まわりにマキを立てかける
ワザ
中央に背の高いものを置き、全体で丸い山形にする。土器同士の間や土器の中にもマキを差し込む(縄文人もやっていた)。炎が全体を包み土器の各部に温度差がないようにするのがムダのない上手な焼き方。あぶりのオキが残っているのでマキは自然に燃え広がる。だから、熱いがオキをならした上に土器を置くようにする。
観察
はじめ土器の表面はマキからのススで真っ黒になるが、徐々にこれがとれて白くなっていく。焼けて土器になってきた目印。ただし、この時表面は白くても芯は黒いまま(縄文土器もそうなっている)。炎が急に大きくなってきた時が、緊張の時間帯。ヒビが入るとピシッといやな音がすることも。
注意
マキの使いすぎは資源のムダ。環境にやさしい縄文人を見習って。
(3)土器を倒して底部を焼く
ワザ
長い棒を土器の中に差し込んでそっと倒す。土器の底は炎が当たらずに黒くなっているので、オキ火を寄せて底を焼く。
(4)自然に冷めるのを待って取り出す
観察
土器とマキがくっついていた所などに黒いシミができている。色あいも赤っぽい所、黄色っぽい所があって、これが本物の縄文土器の顔つき。
注意
熱くなった土器を急に取り出すと「冷め割れ」といってヒビが入ることがある。また、まだ熱いので直接手でさわるときは気をつけて。
3 野焼きの時間
土器10〜20個ぐらいの場合、あぶりに30〜60分、本焼きが30〜40分、土器を倒して冷めるまでに60分。およそ2〜3時間が目安。