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いしかわ遺跡散歩

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 県内唯一の室町様式の枯山水

国指定名勝 能登町 旧松波城庭園 (きゅうまつなみじょうていえん)

庭園跡の石組
庭園跡の石組
平成19年度の発掘調査
平成19年度の発掘調査
 戦国大名能登畠山氏の庶流松波畠山氏の居城といわれる松波城跡は、能登町松波、のと鉄道旧松波駅西手の丘陵先端部に位置します。県指定史跡である松波城跡庭園跡は、昭和37年、松波城跡公園整備中に偶然発見され、昭和55年に再発掘調査されています。そして、平成19年、保全活用を目的に再び発掘調査が行われました。
 庭園は、丘陵斜面に造成された庭園郭の東向き斜面を背景として造られています。扁平な円礫を縦ならびにして一面に敷きつめ水流を表現し、その間に、あたかも流れに洗われた岩山や瀬のごとく大小の石を配置することで深山渓流の趣をみごとに象徴した枯山水の庭です。特に、大小の円礫を使い分けることで流れに強弱をつけ、渦巻、よどみ、連波、うねりなどの流れの変化を極めて繊細に表現する意匠は類例のないもので、この庭園の趣を深めています。
 また、この庭園跡と同時に存在したと考えられる建物跡がやや離れて見つかっています。礎石や柱間寸法から小さな草庵風の建物と想定され、枯山水と一体的に庭園郭を構成していたものと考えられます。庭園郭の広さからして全体として茶庭的な趣の強い庭園であった可能性が強く、発掘調査で出土した天目茶碗等からもそれが窺えます。
 このように、庭園跡は室町様式の特徴を示す枯山水遺構として県内唯一のもので、その学術的価値が極めて高い貴重な文化財です。
 平成19年度の発掘調査では、建物の規模がやや大きくなること、建物と枯山水がほぼ同時期に造られたことなどがわかりました。
 平成19年11月には、旧松波駅舎を活用して松波城跡を紹介する情報館がオープンしました。館内には、松波城主であった畠山氏の系図や城跡の紹介パネル、公園一帯の立体地図模型などが展示されています。
入園料
無料(松波城跡公園)
所在地 鳳珠郡能登町字松波 <位置図はこちら>
交通 能登有料道路此木ICより車で40分
情報館 奥能登トリビア蔵「松波城址情報館」
住所:能登町字松波 電話:0768-72-0085
開館:午前9時30分から11時30分、午後2時30分から4時30分
休館日:不定休(事前にお問合せください)
入館料:無料
お問合せ 能登町真脇遺跡縄文館 0767-62-4800
※休館日などの情報は事前に各施設にご確認下さい。
『いしかわの遺跡27』より

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